"都内から電車で行ける日帰りビーチ"といえば、三浦半島の西海岸に位置する逗子・葉山。なにしろ、湘南新宿ライン1本で行けるというのがいい。たとえば「新宿」から終点「逗子」まで行く場合、乗車時間は59分、片道890円。 電車で行くことの魅力は、「混まない」し「時間通りに着く」ということ。切符代に1000円ほどプラスしてグリーン車を利用すれば、ゆったりとした席に座れてプチ旅気分も倍増。
のどかで風光明媚な逗子海岸へは、駅から歩いて15分ほどで到着します。 海岸への通り路でもある駅前の逗子銀座商店街には食事処がたくさんあるので、事前に腹ごしらえをするのも一案。 葉山を代表するベーカリー「葉山ボンジュール」の天然酵母パンや、ハワイアンカフェ「LIKOMANA HAWAIIAN CAFE」のハワイアンドーナッツ(マサラダ)も見逃せない。 逗子海岸を一望できるイタリアンレストラン「CANTINA」もおすすめです。目の前が海なので海水浴へもすぐ出かけられるし、美しい佇まいなのでリゾート気分も満喫できる。それに本格的でボリューム満点の窯焼きナポリピッツァが味わえるのです。子ども用椅子もあり、家族やグループで訪問しやすいのも魅力。
夏であれば海岸には海の家がずらりと並び、毎年恒例の野外音楽ライブ「音霊 OTODAMA」が連日開催されています。藤井フミヤ、Boyz II Men、一青窈、大塚愛など、2010年もビッグアーティスト達が参加しました。稲川淳二のこわ~い怪談も聞けますよ。 紺碧の海に白いヨット群が優雅に停泊する「葉山マリーナ」や、比較的空いている穴場海水浴場「一色海岸」、"かながわの景勝50選"にも選ばれた「森戸海岸の夕日(森戸の夕照)」を見るには逗子駅前から京急バス葉山・海岸回りの路線が便利。
「葉山マリーナ」で事前に予約をしておけば、江の島から裕次郎灯台を周遊する約45分のショートクルージングも楽しめます。価格も3,000円弱と手ごろなので、葉山ならではの体験をしてみて損はない。 また、海に突き出た葉山港防波堤を散策すれば、360度を海に囲まれた絶景を見渡せます。かもめがすぐ頭上を飛び、大学のヨット部が競って何隻ものヨットを操縦するのが間近に見えるのも楽しい。
すぐ近くのレストラン「ラ・マーレ・ド茶屋」では、毎週末の夜にジャズライブを開催。昼間は陽光降り注ぐ明るいテラス席で海の幸をつかったフランス料理を堪能したり、カフェでケーキやコーヒーも楽しめます。 「葉山マリーナ」から「逗子駅」まで戻るのに、バスで10分もかかりません。始発駅なので必ず座れるのも、遊び疲れた帰りにはうれしいところ。ただし新宿湘南ラインが利用できるのは1時間に数本なので、到着した時に改札で時刻表をもらっておくと便利です。 この夏あなたも出かけてみませんか。電車で一本、「逗子・葉山」への小さな旅。
(記事:BA×BA)